ハイレゾについてざっくり知りたい方は是非ご覧ください。
世の中ではハイレゾというだけでもてはやす方がいるものの、その一方で冷静な見方をしている方がいます。いつかハイレゾを聞こうbotI(@tugaru_oosumi)さんになります。
筆者は一連のツイートが大変参考になるなと思っており、いつかまとめてご紹介したいと思っていました。今回はハイレゾについて知りたい方向けのツイートをご紹介します。
ハイレゾに関して初心者が知らなければいけないことをざっとまとめると。
1)サンプリング周波数は1秒にデータを記録する回数であり音の高さではない。
2)サンプリング周波数の半分までしか音は記録できない。ゆえにそれ以上をカットする。単に情報量を減らすだけのためではない。— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
3)音は音波の高さと幅の2点を記録する必要があるので周波数10Hzを記録するにはサンプリング周波数20Hzが必要。1つの波を2か所サンプリングするということ。
4)可聴域20000Hzをサンプリングするにはサンプリング周波数40000Hzが必要。音の高さが40000なのではない。— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
5)同様に、サンプリング96KHzで収録されたデジタルデータは96KHzで変換しないと意味がなくなる。これがハイレゾDACが必要だという意味。ハイレゾ対応のスマホやDAPはこれが内蔵されているが、最高何Hzまで対応できるかは機器によって異なるので注意が必要。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
6)昨今のPCは大抵は192KHzくらいのDACをサウンドボードに持っているが、サウンド設定が必要。またPCはノイズが多く低音質なため単独DACを外付けすることが推奨される。なくても音はハイレゾで出せる。
7)iPhoneは48KHzまで対応している。それ以上も48KHzになる。— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
8)iTunesはハイレゾ再生可能だがappleは正規サポートしてないため、ハイレゾ音源は売らない、iPhoneにデータ送る上で難がある等、実用的ではない。
9)iPhone用のライトニングイヤホンはDACを内蔵している。それがハイレゾ可な場合もある。(ハイレゾ対応アプリ必要)— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
10)DAPやスマホにハイレゾデータを入れるのは限度があるので、本格的に聞かない場合はともかく、PCにハイレゾ音源を保存するのが実用的。PCからDAPやスマホにデータを転送するのは意外に面倒なので、個々の環境に合わせて試行錯誤が必要。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
11)ハイレゾ対応イヤホンに40KHz以上と表記されていても、実際には20KHzを超えて再生されることはまずない。あれは人間の耳で聞くことを前提としない数値。
12)イヤホン・スピーカーはアナログ機器なのでハイレゾとは無関係。高性能なら良い音がするという当たり前の理屈があるだけ。— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
13)ハイレゾには「アナログテープからハイレゾ化」「44.1/16のCDスペックから疑似ハイレゾ化」「44.1/24、48/24、96/24等のデータをハイレゾ音源として出す」等のパターン等がある。アイアンメイデンのハイレゾは時期により3パターン全部ある。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
14)無料の編集ソフトに音源を取り込んでハイレゾで保存すれば、誰でもハイレゾ音源は作れる。「mp3をハイレゾ化します」というソフトは、それの高音域を補正しているだけ。逆にハイレゾ音源をmp3にすることも、やればできる。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
15)ほとんどの楽器は20KHz以上の高音は出ていない。そういう楽器のみでハイレゾで録音したものは、周波数は当然20KHz以下で止まっている。ゆえに、周波数特性だけを見て、これは偽物だということはできない。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
16)DSDは原則として、複数のトラックを1つにミックスできない。つまり一般的な多重録音の音楽は、純粋なDSDではありえない。PCMで録音して最後にDSDに変換するか、DSD→PCM→DSDという過程を経ている。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
17)DSDで録音してないものをDSDに変換してもメリットはない。つまり、DSDだから音がよいとは限らない。もちろんハイレゾだから音がよいというのも間違い。SACDも同じ、あくまで中身や過程が高品質か否かだけの問題。
— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
18)flacはハイレゾではない。圧縮コーデックであり、無圧縮のWAVよりデータが小さくなるが、理論上は無損失(ロスレス)で再現できる。が、mp3よりはデータは大きい。
19)kbpsはビットレート。KHzと混同しないこと。192kbpsはハイレゾではなくmp3である。— いつかハイレゾを聞こうbot (@tugaru_oosumi) 2017年10月27日
参考情報
当サイトでは、「PCでオーディオ環境を整えるための第一歩」というタイトル記事をまとめていますので、もう少し詳しく知りたい方は以下のコンテンツも併せてご覧ください。
- 1.はじめにお読みください
- 2.PCオーディオのメリット・デメリット
- 3.音源再生のために用意するもの(ハード編)
- 4.音源再生のために用意するもの(アプリ編)
- 5.音源に関する理解(可逆・非可逆)
- 6.音源に関する理解(サンプリング周波数・ビット数)
- 7.音源に関する理解(ハイレゾ音源)
- 8.音源に関する理解(DSD基礎)
- 9.DSDの再生
- 10.非可逆圧縮の音源ファイルの音質を確保するには
- 11.デジタル出力
- 12.音源ファイルの「タグ」
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