CDを取り込んでいると、取り込み完了時に「正確にコピーされたか確認できませんでした」という結果に遭遇することがあります。本テクニカルノートでは、そのような結果に遭遇した場合の対象方針を解説します。
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曲情報の整合性を調べるAccurateRipという存在
AccurateRipを有効にすると、CDを取り込んだ際のトラックとインターネット上のデータベースに登録されているCRCチェックサムの照合を行います。照合を行った結果、双方の値が異なるとEAC上で「正確にコピーされたか確認できませんでした」という結果になります。
以下は、AccurateRipのデータベースと照合した結果、一致しなかった場合の例になります。
上記の画面から上にスクロールすると、どのトラックが一致していないかを確認することができます。
不一致が起きた場合の対象方針
以下が筆者が取っている対応方針になります。
不一致が起こり続けるが、トラック品質がほぼ100%である場合
特に問題視しなくても大丈夫です。
トラックを全く問題なく読み込むことができると、EACの取り込み結果ではトラック品質が100%になります。万が一、うまく読み込むことができなくてエラー訂正が働いた場合、きちんとエラー訂正が働いた場合はトラック品質は99%台の後半の値になります。
この場合は、AccurateRipのデータベース上と一致はしないものの、正確に読み込めている可能性が極めて高いと判断できます。
不一致が起こり続けており、トラック品質の値が低い場合
該当するトラックをうまく取り込めていない可能性があります。
CDをいったん取り出し、汚れがある場合はふき取ってみます。可能であれば、別のドライブを用意し取り込みを試してみます。
それでもトラック品質が低い場合、実際に再生してみます。聴覚上問題ないようであれば、正確に取り込まれてはいない状態ではあるものの、妥協するしかありません。
聴覚上問題がある場合は、これ以上どうしようもないため諦めるしかありません。
それでも諦められない場合、同じCDを入手して再度取り込みを確かめてみます。また、パイオニア製品のような音楽CDの読み込み性能の高さを謳ったドライブを購入し、きちんと読み込みできるか試してみます。