PCから音声信号をDACに出力する際、デジタル出力をすることになります。今は昔より気にするほどになりませんでしたが、ある程度抑えておくと良いでしょう。サンプリング周波数とビット数についても言及するため、「6.音源に関する理解(サンプリング周波数・ビット数)」を先に読んでおくと理解しやすいと思います。
デジタル出力の種類
- 光デジタル、同軸デジタル接続
- USB接続
- HDMI接続
光デジタル、同軸デジタル接続
S/PDIFという規格に基づき、音声信号を伝送します。
リニアPCMの場合、192kHz/24bitまで伝送することができます。また、DVDに使われるDolby DigitalやDTS、地デジで使われるAACをそのまま伝送することできます。この場合、AVアンプなどの対抗側の機器で音声信号がデコードできるようにする必要があります。
S/PDIFでは規格上DSDの伝送には対応していませんが、対抗側の機器がDoPに対応していればDSDをPCMフレームでに入れ込むことで伝送することができます。DoPでは、伝送できる帯域幅の制限上2.8MHz/2bit(DSD64)までのDSDを伝送することができます。
USB接続
USB Audio Classという規格に基づき、音声信号を伝送します。現時点では、USB-Cに対応したUSB Audio Class 3.0まで登場しています。
光デジタルや同軸デジタル接続以上の高サンプリング周波数&高ビット数のリニアPCMを伝送できます。
また、DSD対応のDACを接続している場合、PCにASIOドライバを追加することによりDSDの音声信号を直接DACに送ることができます。このほかDoPを利用することもできます。
HDMI接続
主にAVアンプとの接続で利用します。
高サンプリング周波数&高ビット数のリニアPCMを伝送できる他、DVDやBlu-rayの音声信号をそのまま伝送することができます。PCオーディオで利用されることは稀な接続方法になります。
PCオーディオのベストな選択肢
DACとの接続方法はUSB接続の一択になります。高サンプリング周波数&高ビット数のリニアPCMを伝送できるほか、DSDへの対応ができるためです。
DACによって、対応できる音声信号のスペックにバラツキがあるので、購入の際はUSBだからOKとせずに製品の仕様を熟読することをお勧めします。
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