ここ最近はEAC(Exact Audio Copy)に関するコンテンツを今更ながら書いていますが、今だからこそEACを使う必要性が大きいのです。
その理由がエラーに対する対処によるものになります。詳しくは続きをお読みください。
CDのエラー
CDにはC1エラー、C2エラーがあります。C1エラーは数学的に訂正可能なエラーになり、音楽CDにおいてはこのエラーが原因で音飛びが発生することはありません。しかしながら、C1で訂正できなかったエラーはC2エラーとなって現れます。このエラーは音楽CDの音飛びの原因となります。
CDはデジタルですが、物理媒体にデータが刻まれている以上、その媒体が経年劣化していくと自ずとC2エラーが増えていきます。つまり、古いCDではC2エラーが出てきてもおかしくないのです。
下の図は、1993年に発売された音楽CDのエラー分布を測定したものになります。このCDは表面は全く傷がなく、目で見る範囲で読み取りにくい要素がないようにも見えますが、それでもC2エラーがあるのです。
EACを使うことによりエラーに対処
EACでは、他のCDリッパーにはあまり見られないセキュアリッピングという仕組みが設けられています。EACのセキュアリッピングでは、基本は同じ部分を2度読み取りを行います。また、それでもうまく読み込めない場合に最大82回まで読み取りを行います。これにより、ある程度C2エラーが発生するようなCDでも最終的に正確に読み込むことができる可能性が高まります。
実は筆者はこの機能に何度か救われたことがあります。少し前までiTunesで音楽CDの取り込みを行っていましたが、取り込みでは問題ないように見えるものの、いざ再生してみると音飛びに遭遇するパターンが何度かありました。EACを使うことで、このトラブルを回避することができるようになりました。
音楽CDを取り込んだ後に、毎回全部再生して問題ないか確認するというのは現実的ではないため、筆者のようなトラブルを回避するためにも是非EACを利用してみてはいかがでしょうか。
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