お久しぶりです。前回の更新からだいぶ放置してしまいました。これからは、もう少し更新を頑張りたいと思います。
アクセス解析を見ると、相変わらずDSD再生関連が需要あるなという感じます。
その中でも、筆者の感覚では未だにfoobar2000を使った手段がDSD再生における最適解であると感じています。完全に無料で、何も制限がないからです。
foobar2000におけるDSD再生におけるコンポーネントが、Super Audio CD DecoderとDSD Transcoderになります。今までこれらの情報を小出しにしてきているので、ここで改めてまとめておきたいと思います。
Contents
foobar2000コンポーネント:Super Audio CD Decoder
Super Audio CD Decoderは、foobar2000でDSDファイルを再生するためのコンポーネントになります。
このコンポーネントを導入することによりできることは、以下の通りになります。
- 再生できるファイル形式
- DSDファイル(DSF形式、DSDIFF形式)
- WavPackで圧縮されたDSD(WavPack DSD)
- SACD ISO
- 出力形式
- DoP(DSD over PCM)ストリームによる出力
- リニアPCMに変換して出力
このコンポーネントでできないことは、以下の通りになります。
- DSD Native再生
DSD Native再生というのは、ASIOドライバーを利用してDACに直にDSDストリームを送る再生方式のことです。
多くのDSDに対応したDACは、DoPとDSD Nativeの両方に対応しているものが多いですが、DSD Native方式の場合が高いサンプリング周波数に対応している場合があります。
そのため、できるだけDSD Native方式で再生することが望ましいのです。それを実現するためにDSD Transcoderを利用します。
foobar2000コンポーネント:DSD Transcoder
DSD Transcoderは、Super Audio CD Decoderを補完するためのコンポーネントになります。
このコンポーネント自体は、foobar2000から見るとASIOデバイスの扱いで動作します。そのため、ASIOデバイスを扱うためのコンポーネント(ASIO supportやWASAP2 & ASIO2 output)を導入しておく必要があります。
DSD Transcoderでできることは、以下の通りになります。
- DSD Native方式からDoP方式へのストリーム変換
※こちらを使うことは基本的にない - DoP方式からDSD Native方式へのストリーム変換
つまりは、DSD Native方式で再生したい場合、Super Audio CD Decoderから出力されたDoPストリームをDSD Transcoderで受け、それをDSD Nativeで出力するという2段構成を採ることになります。
このコンポーネントでできないことは、以下の通りになります。
- DSDストリームのサンプリング周波数変更
- PCMストリームからDSDストリーム(DoP、DSD Native)への変換
蛇足ですが、上記の2つを実現したい場合は、Super Audio CD Decoderに同梱されているDSD Processorをインストールします。
Super Audio CD DecoderとDSD Transcoderの関係まとめ
Super Audio CD Decoderは、DSDを再生してもDoP方式によるDSDネイティブ再生しかできません。
そのためDSD Native方式のDSDネイティブ再生をしたい場合は、DSD Transcoderも併用します。
また、DoPとDSD Nativeの両方式に対応しているDACであっても、より高サンプリング周波数に対応させるためDSD Native方式で出力するようにするのが望ましいです。
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