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円盤メディアの寿命について

Posted on 2017年5月14日 Written by katgum Leave a Comment

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PCオーディオをやる方は、早くリッピングしておきましょうという話になります。このネタを書こうと思ったのは、私がフォローしている方のこのツイートでした。

ウチでいちばん腐食とピンホールの酷いSACDハイブリッド、問題なく再生できるかな? pic.twitter.com/i1xUM4ypwe

— MacBS (@macbs) 2017年5月11日

Contents

  • 1 円盤メディアが読み取れなくなるということ
  • 2 円盤メディアの寿命は?
  • 3 円盤メディアの保存方法
  • 4 結局はリッピングがベスト

円盤メディアが読み取れなくなるということ

CDのような光ディスクは、軽度に読み取れないデータはエラー訂正機能(数学的に元の信号を復元できるような仕組み)を持っています。

筆者は、昔プレクスター社のCD-RドライブでCDのエラーチェックを趣味にしていた時期がありますが、光ディスクというのは実は軽度に読めないデータだらけで、ひっきりなしにエラー訂正が働いています。

しかし、写真のような腐食が記録層に達すると、エラー訂正機能で信号を復元しきれなくなってしまい、結果的にそれが音飛びとして現れることになります。

つまりは「エラー訂正機能で信号を復元しきれなくなる」=「円盤メディアの寿命」ということができます。

円盤メディアの寿命は?

CDが登場してから30年以上が経ち、初期に製造されたものや保存状態が悪いものについては、CDプレイヤーなどで再生できないものが出てきている方も少なくないと思います。

そこで、改めて各メディアの寿命を調べてみました。しかし、有効な寿命の情報は見つかりませんでした。

結局のところ諸説ありますが、色々なサイトを見る限りは「だいたい大丈夫なのは10年」とみて良さそうです。

この年数を当てはめると、一番新しい円盤メディアの規格であるブルーレイディスクもそろそろやばいものが出始めているということになります。ブルーレイディスクは、素材や構造上CDやDVDより寿命は不利といわれています。

円盤メディアの保存方法

古い記事ですが、よくまとめられたものがありました。SACDも基本的にDVDと物理構造は一緒なので、こちらのガイドラインが参考になります。

保管(再生を終わった時)

  • 温度・湿度変化を避ける
    空調機器の近くなど、環境変化の激しい場所は避けましょう。 車中への放置は厳禁です。
  • 温度・湿度
    理想的な保管温度は、摂氏4度~20度、湿度は、20%~50%
    最も長寿命が期待出来るのは、温度は18度、湿度40%
  • 直射日光(紫外線)を避ける
    黒いCDケースに入れて保管すればより安心です。 CD購入時のケースが適しています。
  • 立てた状態で保管
    ディスクに無理な力がかかりません。
    CD/DVD用のプラスティックケースで充分です。
  • ディスクの表面は、他の物に接触させない
    ディスク同士を重ねる事はもちろん、簡易式のキャリングケースでの保管も避けましょう。CD/DVD用のプラスティックケースなら、ディスク表面が空中に浮いている状態ですので、最も理想的です。
  • 薬品は近づけない
    溶剤など、薬品は成分によってディスクの寿命を短くします。 清潔な空気であれば充分です。

たまに不織布で保管する人がいますが、湿度が高い時は水分を含んだ布がディスクに直に触れることになるため、保管方法としてはやってはいけないものになります。

特にブルーレイディスクでは、CDやDVDより水分に弱い素材が使われているため、絶対に使わないようにしましょう。

結局はリッピングがベスト

円盤メディアの保存方法をご覧になると、四季があって湿度が高くなる時期がある日本では、理想の保管条件を満たすのが難しいということがお分かりになると思います。

つまりは、早く寿命が来るという前提でメディアを扱う必要が出てきます。筆者の経験では、結局のところデータをリッピングして可逆圧縮(ロスレス)で取得するのが理想的だと考えています。

CDであれば簡単にリッピングでき、SACDも特殊な方法であればリッピングができます。また日本では違法になってしまいましたが、DVDやブルーレイも特殊なツールを使うことによりリッピングすることができます。

リッピングしたデータはハードディスクの不具合が起きる前に、新しいハードディスクに移してしまえば、データを保つことができます。円盤から円盤の記録メディアにコピーするより遥かに楽になります。

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