以前「プロの視点からみたWAVとFLACの音質差についてのコラム」で取り上げたBlue Coast RecordsレーベルのCookie氏が、アナログテープの音源を保存するベストな手段についての意見を掲載しています。
Cookie氏は1980年代よりアナログとデジタル録音の両方を手掛けた経験があり、以下の録音フォーマットが良いとしています。
- 第1位:アナログテープ
- 第2位:DSD256 (11.2MHz/1bit のDSD)
興味深いのは、Cookie氏にとってのベストは未だにアナログメディアであるということです。それと同時に、アナログテープのアーカイブとしてDSD256使うことが合理的だとしています。
そもそもDSDは、テープのアーカイブ用としてソニーが開発したのが背景にあるようで、だからこそDSDが合理的という捕捉もなされています。
上記の主張に関する部分を抜粋します。
After many tests, DSD 256 comes closest to reproducing the sound of analog tape. I still prefer the analog, but the next best format is DSD 256. It makes sense that Sony created the format in the 90’s as an archival medium for tape.
Preserving the masters recorded in tape and delivering to the public in DSD makes sense. Archiving tape and restoring it to playability is not an easy process to be sure. It also requires a skilled technician who understands how to calibrate the tape machine to optimze the playback of tape. DSD is going to capture that calibrated sound. There’s no promise that one engineer’s transfer is going to sound the same as another’s.
この意見はCookie氏の好みを述べたものであり、これが録音エンジニア界の共通見解ではないということにご注意ください。
上記に沿ってみると、アナログテープ音源をDSD256フォーマットでリリースしているHDTT(注)は、音質面で理想のハイレゾ音源配信を行っていると言えそうです。
注:HDTTではすべてのアルバムをDSD256でリリースしているわけはありません。
Cookie氏の見解の全文をご覧になりたい方は、以下よりご覧になります。
Why DSD is the Best Archiving Format for Analog Tape | DSD-Guide.com
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