皆さんは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団というオーケストラの名前を聴いたことがあるでしょうか?この楽団は、世界最高峰のオーケストラとされ、来日公演ではS席が40,000円以上にするものの、発売初日で完売するほど国内外で認められたオーケストラになります。そんなオーケストラが自分たちの配信サイトを持っているのです。そのサイトは、Digital Concert Hallと名前が付いている通り、コンサートの模様を観ることができます。
すごいところ1:動画ストリーミングサービスとしては最高峰の品質
配信コンテンツが上記2種類でも大盤振る舞いなのですが、さらには徹底的に品質にこだわったコンテンツになっています。
動画に関しては、収録時期が古いものを除いてはフルHDで配信されています。現在4Kの配信が検討されています。
さらに音声に関しては、非可逆圧縮ではあるもののAAC320kbps程度と、CDと比べると聴覚上非可逆であることが判断するのが難しいビットレートを確保しています。
すごいところ2:ハイレゾ音源配信がある
これは日本のみの限定コンテンツになりますが、ハイレゾ音源の配信があります。その多くは48kHz/24bitの形式で配信がなされており、一部のアルバムは192kHz/24bitになります。
筆者の興味で、再生時のパケットキャプチャをしてみたところ、どうやらFLACで配信しているようです。
残念ながら、このコンテンツはあまり力が入れられていないようです。既に発売されたアルバムと同様の曲をハイレゾで聴けるというものに留まり、また最新アルバムまではラインナップに反映されていません。
注意点は、PC環境の場合Webブラウザで再生することになるため、Windowsの場合はオーディオがカーネルミキサー上で処理されてから出力されます。そのため、PCオーディオと同等の音質は確保できません。
高品質な分、やはり有料
これだけ高品質なサービスをしているので、やはり有料のサービスになります。利用料金は、12か月で149.00ユーロ、1週間で9.90ユーロになります。幸い、この記事作成時点で円高ユーロ安が進んでいるため、日本からみるとリーズナブルにはなってきています。
もちろん、サービスを利用するかどうか検討したい人のために無料で視聴できるコンサート映像が用意されています。どちらもかつて漫画の「のだめカンタービレ」で取り上げられたような人気の曲になります。クラシックに興味があるんだけど・・・という方も無料で見れますので、この機会に是非クラシック音楽の入り口だけでも覗いてみてください。
- 無料お試し映像1:シューマン 交響曲 第1番「春」、ブラームス 交響曲 第1番
- 無料お試し映像2:ベートーヴェン 交響曲 第4番&第7番
コメントを残す