「ハイレゾを作ったメーカーは?」このような質問が筆者のTwitterのフォロワーさんから届きました。その際に調べてみたので記事にしたいと思います。
そもそもの発端は、筆者がTwitterで以下のツイートをしたことによります。
ハイレゾ情報局では、ハイレゾ音楽に関する情報や、質問等を常時募集しております!いただいた情報は記事にさせていただくかもしれません。有用な情報を皆さんとシェアできればと思います。
— ハイレゾ情報局 (@hires_info) 2017年4月8日
結果から書いてしまうと、ハイレゾ音源を作った正確なメーカーはわかりませんでした。
というのも、ハイレゾ音源とは単にリニアPCMのサンプリング周波数とビット数の値を上げたものにすぎないからです。ですので、リニアPCMの基礎技術とハイレゾ音源が実際に使われ始めた時期を調べることにしました。
参考までに、ハイレゾの定義については「PCでオーディオ環境を整えるための第一歩:7.音源に関する理解(ハイレゾ音源)」に書いています。
リニアPCMの基礎技術の歴史
実際に、実用機が登場したのは1972年に日本コロムビア(現デノン)のデジタル録音機になります。この頃の音源スペックは、47.25kHz/13bitと、ビット数が音楽CDより劣ります。
実際に音楽CDが登場する1982年までは、サンプリング周波数とビット数は試行錯誤の連続だったようです。
ハイレゾ音源が実際に使われるようになった歴史
調べている範囲では、ハイレゾ音源が実際に使われるようになったのは1999年に策定されたDVDオーディオからになります。これを策定した団体は、DVDフォーラムという業界団体になります。
マルチチャンネルでは96kHz/24bit、ステレオでは192kHz/24bitまでのスペックの音源を使うことができるようになりました。ちなみに、この頃は「ハイレゾ」という言葉は特にありませんでした。
ということで、基礎技術は1969年、ハイレゾ音源は1999年から使えるようになったというだけはわかりました。意外と歴史が古いものですね。
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