当サイトはハイレゾの情報をできるだけ発信するサイトではありますが、筆者はハイレゾだから全部の音源の音質が良いとは思っていなかったりします。
というのも、音源によって「これ本当にハイレゾ?」というのもよくあるからです。このようにズパっと書いているものの、比較検証は手間がかかるのでしっかりとはやってきせんでした。
そう思っている矢先に、実際に検証したコラムが登場しました。実に率直な意見が書かれているので是非ご覧いただければと思います。
検証では、以下の曲のハイレゾ音源(e-onkyo musicより)とCDとを比較しています。
記事内で検証されたのは「ラウドネス曲線」「周波数」「聴覚」の3つ。
今回のケースではCDの場合は音圧がハイレゾより高くなっていたそうです。多くの方も感じたことがあるかと思いますが、音圧が高い方が良い音質に聴こえることが多いので、それを狙ってのものではないかと推測しております。
続いて周波数については、音源スペック通りの周波数分布にならない場合が確認された模様です。サンプリング周波数が96kHzの音源であれば、再生した際の周波数分布の上限はその半分の48kHzになるはずなのですが、上限まで周波数が伸びない模様です。どうやらレコーディング現場が未だに48kHzによる収録を行っているため、そのようなことが起きるようです。
実際の聴覚は以下の通り、一般的にハイレゾが分かりやすいといわれている生演奏の楽器が判りにくかったという結果になっています。もちろん、元記事の筆者による主観でしかないので、それを実際に確かめるには自身の聴覚で比較検証してみるしかありません。
実際、音を聴いてみても、一番違いが分かりそうなジャンルであるアルトサックスのジャズである「Blowin’ The Blues Away」が一番分かりづらく、「青空のラプソディ」はハイレゾのほうがよりベースがクッキリと聴こえたり、「道」もレベル的にハイレゾのほうがやや小さくメリハリを感じるものだった。
上記のように、結局は音源によってハイレゾという感覚が判りにくい、しかもその感覚を判断するには買ってみないと判らないということになってしまいます。ハイレゾを購入すると、無意識で「ハイレゾだから音質が良い」という前提で音楽を聴くことになるので何とも難しいものですね。
ハイレゾとCD、実際の音はどう違う? 波形で視覚化して検証【藤本健のDigital Audio Laboratory】
abstellraum says
こんにちは。
>例えば、サンプリング周波数が96kHzの音源であれば、再生した際の周波数分布の上限は48kHzになります。これはレコーディングで未だに48kHz/24bitによる収録を行っているからだとか。
これはサンプリング周波数の理解が足りてないか日本語が間違ってますね。96KHzなら上限48KHzで正常です。件の記事で異常だと言っているのは1枚のアルバムを除いて48KHzではなく、24KHzしかなかったからです。ちゃんとそう書いてあります。
サンプリング周波数の半分が実際の音の高さの上限になります。CDのサンプリング周波数は44.1KHzで、これは22.05KHzまでの高さの音が収録できることを意味します。人間の可聴域は20KHzまでとされているので、22.05なら十分だろうと考えられてきたものを、更に伸ばそうと言うのがハイレゾなのです。
katgum says
記事の内容をきちんとご覧になったコメントありがとうございます。
日本語が間違っているだけですので、修正しました。
びろちゃん says
はじめまして
Twitterから来ました。フォローありがとうございます。
音を聞いただけでハイレゾかどうか判断するのは難しいですよね。
先月雑誌プロサウンドの付録で、ハイレゾとCDフォーマットの同時録音による比較ができる。ということで聞いてみました。
もう一聴して差が分かりました。サンプリング周波数が上がるごとに音もリアルさが増してくるのが解ります。
ハイレゾ音源を聞いてハイレゾかどうか判断しにくいなら、こういう比較できるチェックディスクを基準にすると良いかもしれません。
私はよくリッピングしたCD音源をDSDに変換して楽しんでいます。これでも音が良くなっちゃうから不思議です。