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Home 技術ネタ 本気で音質を追求するならBluetoothは避けるべきである2つの理由

本気で音質を追求するならBluetoothは避けるべきである2つの理由

Posted on 2017年3月19日 Written by katgum Leave a Comment

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最近はBluetoothを使ったワイヤレス対応のオーディオ製品が増えてきました。ワイヤレスのメリットは、なんといってもコードの煩わしさから解放されることです。ただし、本気で音質を追求するのであれば、Bluetoothオーディオは選択肢に入れないほうがいいでしょう。その理由は2つあります。

Contents

  • 1 Bluetoothは2.4GHz帯の電波を使う製品と干渉する
  • 2 Bluetooth の音声伝送では音質が劣化する
  • 3 どうしてもBluetoothオーディオを使いたい場合の製品の選び方

Bluetoothは2.4GHz帯の電波を使う製品と干渉する

そもそもBluetoothとは、機器間の通信を2.4GHz帯の電波を使い通信を行うための規格になります。この2.4GHz帯というのは、あらゆる身近な機器が使う周波数帯になります。

詳細は省きますが、Bluetoothは仕組み上、ある程度他の機器と電波が干渉することになります。少しくらいの干渉であれば、お互いの機器の通信に影響がありません。ただ、あまりに干渉が多いと通信が遅くなったり、Bluetoothのオーディオ機器側では音途切れとして現れてくることになります。

Bluetoothと干渉しうる製品を列挙します。

  • Wi-Fiを使う機器(パソコン、スマートフォン、プリンター、ゲーム機、電子書籍端末など)
  • USB3.0機器 ※対応機器からのノイズが干渉
  • 無線マウス
  • 電子レンジ
  • コードレス電話

Wi-Fiを使うものから身近な家電製品まで、ありとあらゆる製品が2.4GHz帯の電波を使っているため、これらはすべてBluetoothと干渉しうるものになります。これを見ていただくと分かる通り、干渉を100%避けるということはできないのです。

Bluetooth の音声伝送では音質が劣化する

Bluetoothは通信速度が遅いため、音声は圧縮して伝送することになります。しかもその圧縮は、音質が劣化する非可逆圧縮になります。

再生機器で音声をBluetoothで送信する際、特定のコーデックを使ってエンコードします。受信側でエンコードされた音声をデコードし、最終的にスピーカーに出力されることになります。

Bluetoothの音声伝送で利用されるコーデックは、以下のものがあります。下に行くほど音質が良いものになります。

  • SBC
  • AAC
  • aptX
  • aptX HD
  • LDAC

SBCはBluetoothのオーディオで必須のコーデックではあるものの、音質はよくありません。

メーカーの公表では、aptX HDとLDACであればハイレゾ相当の音質の再生ができるとのことですが、それでも非可逆圧縮で伝送していることには変わりありません。音質を重視すると、結局は有線でオーディオ機器を接続するのがベストとなります。

どうしてもBluetoothオーディオを使いたい場合の製品の選び方

ここまで、2つの理由で音質面でBluetoothが不利な理由を書いてきました。結局は有線接続が良いという身もふたもない結論になってしまいます。

それでも無線の方にしたいという場合があるかと思います。その場合は、以下のどちらかの条件に合った機器を選定すると、Bluetoothオーディオをより良い音質で楽しむことができます。

  • 送信側と受信側の機器がそれぞれaptX HDに対応していること
  • 送信側と受信側の機器がそれぞれLDACに対応していること

製品がハイレゾ対応と謳っていても、送信側と受信側が同じコーデックに対応していないと、音質が下のコーデックで音声を伝送することになってしまいます。ご注意ください。

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Filed Under: 技術ネタ Tagged With: aptX, Bluetooth, LDAC

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