ちょうど1年前ですが、電力の小売りが完全に自由化されました。これにより電力の小売り先を自由に選ぶことができます。
電力すると音が変わるといわれることがありますが、新電力に切り替えたからと言って音質は変わるのでしょうか?
答えは、その仕組み上明確にNoです。
電力小売り自由化を改めて整理
- 発電部門:電気を作る部門。発電所。
- 送配電部門:電気を配送する部門。東電管内の場合、現状は「東京電力パワーグリッド」のみ。
- 小売部門:電気を消費者に売る部門。消費者が自由に選択できるのはここになる。
東電管内を例にすると、今までは上記の3つをすべて東京電力が担当していました。
電力の自由化で上記の3つの部門に分かれ、消費者は小売り部門の会社から自由に電力を変えることができるようになりました。
理屈と実際
理屈
消費者が小売り部門から電力を買う契約をすると、小売部門は発電部門から電力の調達を行い、発電部門の会社が電力を消費者に対して流します。
理屈では、これで消費者のもとへ電気が届くことになります。
実際
発電所はすべて既存の送配電網につなげられています。電気は電線上で分けて送電することができないため、現実は送配電網上では色々な発電所の電気が混ざった状態で消費者のもとまで届きます。
この仕組みからいえることは、消費者まで届く電気の品質は、小売り部門を切り替える前後で変わらないということなのです。あくまでも小売り部門の切り替えは、購入契約を切り替えるだけで、厳密には届く電気そのものが切り替えになるわけではないのです。
つまり、電力の購入先をどこにしても、電力の品質が変わりません。故に、電気の品質に差が出てオーディオの音質に影響してくるということはありません。
ですので、新電力への切り替えを検討している方は、自分の生活に合った一番安いところを利用すると良いでしょう。
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