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ブルーレイオーディオとDVDオーディオとは?

Posted on 2017年3月25日 Written by katgum Leave a Comment

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オーディオ好きな人にとってはSACDが人気ですが、それに対抗するように出された規格があります。ブルーレイオーディオ(以下、BDオーディオ)とDVDオーディオです。果たして何が違うのでしょうか?

なお、この記事を理解するには「PCでオーディオ環境を整えるための第一歩:6.音源に関する理解(サンプリング周波数・ビット数)」の知識があると、より分かりやすくなります。

規格ができた順にご紹介します。

Contents

  • 1 DVDオーディオ
    • 1.1 DVDオーディオの音声スペック
  • 2 ブルーレイオーディオ
    • 2.1 ブルーレイオーディオの音声スペック

DVDオーディオ

マルチメディア用のDVD規格には、DVDビデオとDVDオーディオがあります。DVDオーディオは後者の規格になり、1999年に登場しました。ここでポイントなのは規格が厳密にビデオ用とオーディオ用に分かれていることです。

DVDをPCで再生した人であれば、フォルダー構成がVIDEO_TSとAUDIO_TSに分かれているのを見たことがあると思います。DVDビデオでは前者の中身を再生、DVDオーディオでは後者を再生します。

DVDオーディオはDVDビデオより求められる再生機器のスペックが高く、最終的に普及せずに消えてしまいました。

都内のディスクユニオン(注:中古専門のCD店)に行くと、未だにDVDオーディオの中古商品に高い値段がついており、マニア向けに超ニッチな市場が空前の灯として残っていることが伺えます。

実はPCで無料アプリを使って再生することができるので、後日解説します。

DVDオーディオの音声スペック

実はDVDオーディオが今のハイレゾの原点といっても過言ではありません。

項目 説明
サンプリング周波数 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz(*1)
ビット数 16/20/24ビット
主に利用されるコーデック リニアPCM、MLP Lossless(*2)

*1 マルチチャンネルでは96kHzまで、ステレオでは192kHzまで利用可能です。

*2 MLP Losslessは、現在のブルーレイディスクで使われているTrueHDの前身になります。可逆圧縮のコーデックになります。

ブルーレイオーディオ

ブルーレイディスクは、DVDと異なりオーディオ用規格が存在しません。世で呼ばれているBDオーディオは、単にビデオ用規格(BDMV)に最小限の映像データと最大限の音声データを割り当てたものを言います。そのため、BDビデオが再生できる環境であれば、BDオーディオを再生することが可能です。

2013年から2014年にかけてはBDオーディオ製品がたくさん出ていましたが、今やほとんどリリースがされておらず、こちらもDVDオーディオと同様の末路をたどっています。

BDオーディオは、厳密にはBDビデオ規格に基づいているので再生アプリさえあればPCで再生することができます。ただし、PCの再生アプリはBDを再生するための暗号化キーを更新したりする必要があったりと使い勝手が良くなく、ASIOに対応したUSB DACに出力できないため、PCオーディオの観点では良いとは言えません。

ブルーレイオーディオの音声スペック

実は、ブルーレイオーディオの音声スペックはDVDオーディオと変わらず、かつ現在のハイレゾ音源と同様になります。

項目 説明
サンプリング周波数 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz
ビット数 16/24ビット
主に利用されるコーデック リニアPCM、TrueHD、DTS-HD Master Audio

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